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小川洋子さんの新刊本


■ 最果てアーケード    講談社    (2012年6月)
■ みんなの図書室    PHP研究所 (2011年12月)
■ 小川洋子の「言葉の標本」   文芸春秋  (20011年9月)
■ 人質の朗読会    中央公論新社 (2011年2月)
■ 妄想気分    集英社 (2011年1月)
■ 小川洋子対話集 文庫版 幻冬舎(2010年8月)

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 カラーひよことコーヒー豆


著者: 小川洋子
出版社: 小学館
サイズ: 単行本
ページ数: 156p
発行年: 2009年
価格: 1260円

わたしの感想文】

小川洋子さん、第3作目のエッセイ集。
何気ない日常の一コマ、を、宝石のように掬い上げるその心地良さは健在でした。
「結晶のような個性」では、小川さんが好きな歴代のアイススケート選手のことを語っていまし。孤独な武士伊藤みどり、能舞台の荒川静香、健気な村主章枝、妖艶安藤美姫、可憐な浅田真央、情熱の深さ高橋大輔と表現していました。中でも、荒川静香には、”スケートが醸し出す独特の静謐さ、厳かさには能舞台を連想させるものがあった。何事が起ころうとも動じない落ち着き、すべてを無言のうちに受け入れるしなやかさ、ピンと身体の中心を貫く緊張感、そうした彼女の魅力の数々は、間違いなく日本人の遺伝子が生み出していた。」 言われてみれば、この荒川静香評は小川さんの小説から受ける印象に非常に近いと思いました。
「思い出のリサイクル」では、いかにも小川さんらしい日常が語られています。その話というのは、小川さんが最も効率よくリサイクルしているのは、思い出であると言っています。”他の人から見たら何でもない些細な思い出を大事にし、繰り返し何度でもよみがらえせて、その度に、感動を新たにすることができる。自分でもこれはちょっと自慢していい才能ではないかと、秘かに胸をはっている。”。”思い出を作ろうとして躍起になるよりも。時には既にある思い出の中に隠れた喜びがないかどうか、探ってみるのもいいかも知れない”と述べています。

 

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
雑誌『Domani』に2年間にわたり連載したエッセイに書下ろしを加え、待望の単行本化。泣きたいほど優しい気持ちになれる、愛に充ちたエッセイ集。

【目次】(「BOOK」データベースより)
世界一孤独な人/幸福なお化粧/思い出からやって来る人/働く人の姿/大人の女性とは/本物のご褒美/黙々と労働する人/言葉の天使、通訳という仕事/人と人が出会う手順/神様の計らい〔ほか〕

 
 


 
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プロフィール
HN:
つぶやき博士
性別:
男性
自己紹介:
何気なく本屋で手に取った本が「博士の愛した式」。以来小川作品の虜になる。小川ファンの9割は女性と思いますが、私はオトコ、しかも70才近くのおじいさんです。
みんなに嫌われる数学はわりと好きな理工系ですが、小説であれ、数学であれ、美しいモノには惹かれる今日この頃です。
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