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小川洋子さんの新刊本


■ 最果てアーケード    講談社    (2012年6月)
■ みんなの図書室    PHP研究所 (2011年12月)
■ 小川洋子の「言葉の標本」   文芸春秋  (20011年9月)
■ 人質の朗読会    中央公論新社 (2011年2月)
■ 妄想気分    集英社 (2011年1月)
■ 小川洋子対話集 文庫版 幻冬舎(2010年8月)

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 ■ 本屋大賞
    2004年から始まった本屋大賞、この大賞は他の文芸賞、文学賞選考とはかなり
    違いがあるように思えます。
    まず、選考委員が作家、文芸評論家でなく、本を売っている書店の店員さん
    (もちろん登録された店員さんではありますが)であることです。
    そして一人一人の主観で選ばれた作品ではありますが、最後は多数の人の
         投票で
 点数が高い作品が選ばれるしくみとなっています。よく言えば、 一見客観的、
            悪くいえば人気投票です。
 ■ どういう本が好まれるか?
    選考する人が”書き手側”でなく、”読む側”に立ちます。そして店員さんですから”売る
          側”の立場になりますので、本屋大賞のキャッチフレーズ”全国書店員が選んだ
       いちばん! 売りたい本”に集約されるのでしょう。
   では、どんな本が選ばれるかといえば、ストーリーが面白いもの、主人公のキャラ
        クターが際立つものなど,売れそうだ感じて選ばれるような傾向があるようです。
   過去の大賞作品をみても、純文学系作品よりエンタテイメント系の作品が受賞・
       ノミネートすることが多いことがわかります。
   下の表は過去のノミネート作品の著者リストです。
   ダントツの人気作家は伊坂幸太郎さんで、なんと合計8作品ノミネートされて
       います。2作品以上は、東野圭吾さん、三浦しをんさん、小川洋子さん、
       角田光代さん桜庭一樹さんとなっています。
 ■ 本屋大賞と小川洋子さん
   過去ノミネートされた作品は「博士の愛した数式」 「ミーナの行進」 「猫を抱いて
   象と泳ぐ」の3つでした。
   作家は読者に作品を深く読まれて欲しいと願っていると思いますが、読者が少ない
   よりできるだけ多くの人に読んで欲しい、売れて欲しいと本音では思っているはず
   です。
   小川作品の中には、ほんの少数のマニュアックに読まれる作品が多いと思うの
   ですが、いくつかの作品は広く読まれる作品もあります。本屋大賞にノミネートされ
       た上の3作品は後者に当てはまるでしょう。この3つの作品に共通するのは、
      小川色を出しながらも、”気高く、美しく”、珍しく”ストーリー性もあり”、”ほんわかな
      気持ちになれる”作品だからでしょう。エンタテイメント性があふれる作品が多い
      本屋大賞の中で、異色の存在感があり、小川ファンにとっては嬉しい限りです。

     
過去の本屋大賞ノミネート作品 著者
伊坂 幸太郎 アヒルと鴨のコインロッカー
重力ピエロ
チルドレン
死神の精度
魔王
週末のフール
ゴールデンスランバー
モダンタイムス
2004年
2004年
2005年
2006年
2006年
2007年
2008年
2009年
東野 圭吾 容疑者xの献身
新参者
流星の絆
2006年
2010年
2009年
三浦 しをん 私が語りはじめた彼は
風が強く吹いている
神去なあなあ日常
2005年
2007年
2010年
小川 洋子 博士の愛した数式
ミーナの行進
猫を抱いて象と泳ぐ
2004年
2007年
2010年
角田 光代 対岸の彼女
八日目の蝉
2005年
2008年
桜庭 一樹 赤朽葉家の伝説
 私の男
2008年
2008年

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プロフィール
HN:
つぶやき博士
性別:
男性
自己紹介:
何気なく本屋で手に取った本が「博士の愛した式」。以来小川作品の虜になる。小川ファンの9割は女性と思いますが、私はオトコ、しかも70才近くのおじいさんです。
みんなに嫌われる数学はわりと好きな理工系ですが、小説であれ、数学であれ、美しいモノには惹かれる今日この頃です。
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