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小川洋子さんの新刊本


■ 最果てアーケード    講談社    (2012年6月)
■ みんなの図書室    PHP研究所 (2011年12月)
■ 小川洋子の「言葉の標本」   文芸春秋  (20011年9月)
■ 人質の朗読会    中央公論新社 (2011年2月)
■ 妄想気分    集英社 (2011年1月)
■ 小川洋子対話集 文庫版 幻冬舎(2010年8月)

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著者       : 藤原正彦
小川洋子
出版社    : 筑摩書房 
サイズ     : 新書
ページ数  : 173p
発行年    : 2005年
価格        : 760円
 【わたしの感想文】

博士の愛した数式を読んで、次に読みたいと思ったのがこの本「世にも美しき数学入門」でした。
ここでは、一言で言えば、常識として定着している数学のイメージを180度くつがえして「数学とはこんなに美しいモノ」だと語っていることです。
私が高校3年〈50年前)の時、数学の数列の問題を解けた時は不思議な快感を味わったことを思い出しました。数列に隠されている法則をその時は美しいとは感じませんでしたが、この本を読んで全く同感しました。
小川洋子さんの小説で感じることは毒、冷徹があるにしてもどの小説も「美しい」が基調になっていると思います。ですから、数学の美しさに惹かれるのは当然のような気がします。
もう一つ、数学の法則とか、公理とは誰か偉い数学者が作りだしたもの(発明)と思っていましたが、自然界の隠された秩序、真理がもともとあって、数学者はこれを発見するものと語っているのが強烈な感銘を受けました。物理、化学、などは時代によって法則などは変化しますが、数学は自然界の秩序なので、法則は永遠に不滅不変、しかも世界共通です。1+1=2は何百年後の時代でも1+1=2であり続けることに畏敬の念を禁じえません。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)

「美しい数学ほど、後になって役に立つものだ」数学者は、はっきりと言い切る。想像力に裏打ちされた鋭い質問によって、作家は、美しさの核心に迫っていく。

【目次】(「BOOK」データベースより)

第1部 美しくなければ数学ではない(恋する数学者たちの集中力/数学は役に立たないから素晴らしい/俳句と日本人の美的感受性/永遠の真理のもつ美しさ/天才数学者の生まれる条件 ほか)/第2部 神様が隠している美しい秩序(三角数はエレガントな数字/数学は実験科学のようなもの/幾何と代数の奇妙な関係について/ヨーロッパ人とインド人の包容力/素数=混沌のなかの美の秩序 ほか)


 

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プロフィール
HN:
つぶやき博士
性別:
男性
自己紹介:
何気なく本屋で手に取った本が「博士の愛した式」。以来小川作品の虜になる。小川ファンの9割は女性と思いますが、私はオトコ、しかも70才近くのおじいさんです。
みんなに嫌われる数学はわりと好きな理工系ですが、小説であれ、数学であれ、美しいモノには惹かれる今日この頃です。
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